
藤沢を豊かにする!
豊かさとは・・・
私が考える豊かさとは、単にお金やモノの量、多さで測れるものではありません。
朝、目が覚めて安心して1日を始められること、困ったときに誰かに相談できること、若い世代が未来に希望を描けること、年を重ねても尊厳をもって暮らせることetc、そうした目に見えない安心や信頼、あるいは繋がりが日々の暮らしの中に静かに積み重なっていく状態こそが、真の豊かさではないでしょうか。
確かに経済的な力は豊かさの土台です。
しかし、その上に支え合い、学び、誇り、見通しがなければ、人は豊かさを実感することは出来ません。
ですから私は、街を数字(ハード面)だけで評価するのではなく、この街で暮らして良かったと心から思えるかどうか(ソフト面)も、市政の物差しに据えたいと思います。
我が街を、物質的にも、精神的にも、そして人と人との関係においても、真に豊かな街にしていく決意です。

豊かにするために、すべきこと
私は、藤沢という街が心から好きです。
海と緑、都市の利便性と人のぬくもりが共存する、誇るべき街だと実感しております。
しかし一方で、
※ 子育てや教育への不安
※ 物価高や将来への心配
※ 高齢期の暮らしや孤立
の問題など、市民一人一人が抱える悩みが確実に増えているのが現状だと思われます
藤沢は決して衰退していく街ではありません。しかし、何もしなければ豊かさを実感できないまま、漫然と過ごすことになってしまう、私はそこに強い危機感を覚えます。
本来、市政の役割は、街を大きく見せることではなく、市民の暮らしを確かに支え、明日への希望を形にすることです。
「暮らしてよかったのではなく、これからも暮らし続けたいと思える藤沢へ!」
そのために、私はここに我が街「ふじさわ」を豊かにする基本的なコンセプトと7本の柱を掲げていきます。

豊かにする基本的コンセプト
藤沢を俯瞰した場合、この街にとって、豊かにするための不可欠なものとして、
豊かにするための不可欠なもの
① ゆとり
② 安心
③ 希望
④ つながり
⑤ 信頼
の5項目を挙げたいと思います。
何故なら、ゆとりがあってこそ安心が生まれ、安心があってこそ希望が育ち、希望があるから人がつながり、その積み重ねが信頼となるからです。
これら5つのコンセプトは単なる羅列ではなく、ハード面おおびソフト面を兼ね備え、そして相互に支え合う循環構造として、必要なものと考えます。

ゆとりを掲げる意義
「ゆとり」とは、単なる福祉の充実や経済的な成長にこだわらず、市民の暮らしそのものの質を高めることです。
そして、物質面でも精神面でも「ゆとり」の観点からそれを追求していなければなりません。
まずハード面での「ゆとり」とは、所得や住宅、移動、子育て、老後といった生活基盤において、将来への過度な不安を感じさせない状態を作ること。
市民一人一人が、適切な住宅政策、持続可能な雇用環境、時間に追われない都市空間を享受できることが、物質的な「ゆとり」の本質だと思われます。
一方、ソフト面での「ゆとり」は、数値では測れませんので、短期的な成果に振り回されず、何を大切にする街なのかを一貫して示し続ける必要があります。
子どもを育てることに誇りを持てる街、挑戦する人を温かく見守る街、失敗しても排除されない街など、大切にしたい価値観の幅を「ゆとり」として共有していきたいです。

安心を掲げる意義
「安心」とは何も起こらないことではありません。
何かが起きても、支えがあると分かっていることです。そのためには“問題が起きた後に対応すること”から、“不安が芽生える前に支える存在であること”へと進化させる必要があります。
ハード面における「安心」とは、生活環境・治安・防災・医療・福祉といった、日常を下支えする基盤が、過不足なく機能している状態です。
安全な道路や住環境、犯罪を未然に防ぐ街の設計、災害時に本当に命を守る防災体制、身近で切れ目のない医療と福祉など。これらは例え目立たなくとも、この土台があるからこそ、人は将来を過度に恐れず、落ち着いて生活することができます。
一方、ソフト面の「安心」とは、「困ったときに、頼っていい場所がある」と実感できることです。
行政において制度の有無よりも求められることは、相談しやすさ、受け止める姿勢、そして継続的に寄り添う覚悟ではないでしょうか。
「安心」を軸にした街は、市民にやすらぎを与えるだけでなく、「ここで暮らしていけば大丈夫だ」と静かに語り掛けてくれます。

希望を掲げる意義
「希望」とは、偶然に生まれるものではなく、制度と環境の積み重ねによって生まれるものではないでしょうか。
ですから、今の世代が安心して学び、働き、挑戦し続けられる社会を、責任をもって次の世代へと引き継いでもらえるかでしょう。
住まい、交通、教育、医療、防災といった生活インフラが持続可能であることは、未来を語るための最低条件です。したがって、ハード面の「希望」を掲げるならば、「このまちは、10年後も20年後も大丈夫だ」という市民の思いを可視化すべきです。
その一方で、どれほど立派な施設があっても建てても、街が持続しないと感じられれば、ソフト面の「希望」は根づきません。
持続可能な街とは、経済・環境・福祉のいずれかに偏ることなく、長期的な視点で選択を重ねていく姿勢が問われているのだと思います。

つながりを掲げる意義
多様化・複雑化する都市生活の中で、市民一人ひとりが社会から切り離されることなく、安心して暮らせる社会環境は望むべきものです。
しかし、現代の都市は、利便性が高まる一方で、「困っていても声を上げにくい」、「制度はあるが、届かない」、「近くに人はいるが、関係がない」という見えにくい壁を生じさせかねません。
ハード面での「つながり」とは、人と人、人とサービス、人と地域が“自然につながる仕組みを都市空間に作ることです。
したがって、公共施設はじめ様々な社会インフラがそれぞれ独立して存在するのではなく、世代や属性を越えて行き交い、立ち寄り、滞在できるよう整っていることが重要です。
そして、ソフト面の「つながり」とは、誰かが「ちょっと困っている」「不安を感じている」時に、その気持ちを受け止めてくれる人や場があることでして、一人で抱え込まずに、次の助けや行動へ自然に移せる、その関係性を重視していきたいです。

信頼を掲げる意義
「信頼」とは、分からないことは分からないと言い、間違えたら正す。
その姿勢を続けることで生まれるものではないでしょうか。
今の藤沢市において何よりも必要なのは、市民が行政を、そして街そのものを信じられるか否かです。
ハード面が生む「信頼」とは、街そのものが“無言で約束を守ってくれている”という感覚に近いものだと思います。街の環境が整っていると、市民は「困ったとき、ここに来ればいい」「ここは安心して使える」と感じるようになります。
また、ソフト面を整えることで得られる「信頼」とは、「相談したら、たらい回しにされない」とか、「すぐ答えが出なくても、状況を共有してくれる」とか、「小さな声でも、無視されない」とか、こうした経験の積み重ねが元です。制度よりも姿勢、仕組みよりも向き合い方が、「信頼」を醸成していくことでしょう。

元衆議院・参議院議員:水戸 まさし