福島原発の処理水の問題は、あれからどうなった?
未曽有の原発メルトダウンという大事故が起きてから、早13年以上の歳月が流れました。
チェルノブイリ原発事故もそうでありました通り、一端、こうしたことが起きると末代まで被害が及ぶのは必至です。
現場に人間が立ち入って撤収できない以上、今後ともデジタル技術を駆使して、ロボットによる遠隔操作により、相当な時間を掛けて収束させていかねばなりません。
このように原発本体もさることながら、その破損した施設に流れる多量の雨や地下水。
これらの処理水を巡ってはかれこれ5年以上前から、その処分方法について検討が重ねられてきました。
結局のところ、福島沖に放出することとなりましたが、当初、我が維新の会は、処理の必要性は認めつつも、別な手法を提案してきた経緯があります。
しかし、国の方針として決まった以上、最大限の安全性と信用性を担保していかねばならないことは申すまでもありません。
処理水に含まれるトリチウムを中心とした拡散状況はもとより、海洋生物への影響度合いに関して、モニタリング調査を強化していくこと。9月14日時点でも、既に問題なく推移しているという調査結果につき、内外共に幅広く公開し、さらに透明性を高めていく必要があります。
そんな中、昨年の7月以降、未だかつて処理水を「汚染水」といって憚らない日本の国会議員がいるのは残念でなりません。
その時の報道では「阿部知子衆院議員ら複数の立民議員が、韓国の野党とともに放出反対の共同声明を出した」、しかし「阿部知子氏らを厳しく処分すると、党内対立に発展する恐れがある」ということで、立民自体、あやふやな態度でお茶を濁してしまっております。
報道が論評する通り、「日本の政党と国会議員に最も求められる役割は、誤った風評をまきちらす国や勢力をはっきりと批判し、彼らの反日的なプロパガンダを撤回させるべく言論で対抗することだ。だが、その負託に応えない政党、議員が存在している。
極めて残念だ」。まさに私も同感です。
阿部知子氏らの言動を封じるつもりはないものの、我が国の国益を守るために何をすべきかという、大局的な判断と立場に立つ議員であることを強く望みます。
韓国野党は、科学とか事実とか関係なく、政治問題化して政権をひっくり返したいという一念でやっているに過ぎず、ましてや、中国はその国内の複数の原発が、この福島の処理水の最大6.5倍のトリチウムを放出している事実を、どう釈明するのでしょうか・・・。これから新たな首相が選ばれるのですから、やはり一国を代表する立場として、国益を最大限守ることをモットーに、毅然とした態度で外交を展開してもらいたいです。
日本維新の会:神奈川県12区支部長
水戸 まさし