きっかけで変わる健康格差

令和8年

負の連鎖が静かに確実に広がっていく

健康格差に関する社会的な要因

一生涯健康でありたい、それは万民の願いです。
しかし、誰もが健康の大切さは分かりつつも、忙しさや習慣、あるいは環境によって、健康である人とそうでない人の差は広がっていきます。

そもそも健康格差が広がる背景には、取り巻く家庭環境や地域環境、あるいは労働環境などが様々な形で作用します。
また経済的に不安定であったり、病気・予防に関する知識不足であったり、医療・福祉制度に対して理解不足であったり、個人的な問題に起因することもありますが、他方、社会の構造によって生み出された問題も数多くあります。

今ここで、健康格差を全て解決することはできません。
しかし、

POINT① 市民生活において「健康であり続けたい」ことを行動に示せるように。
② 仮に親が不健康な生活を送っていても、子どもがそれを受け継ぐことのないように。
③ 身体が丈夫でも、精神面の問題を速やかに除去できるように・・・

これら限定的とは言え、こうした働きかけをすることが、持続可能な健全社会の実現を目指すきっかけとなるです。

健診率向上は健康の道しるべ

どんなに立派な健康施策を並べても、また、どれほど運動や栄養の大切さを説いても、自身の体が今どうなっているかを知らなければ、人は重たい腰を上げないでしょう。
そこで何より着手すべきは、「己を知ること」
すなわち自分の健康状態を把握するための健康診断です。

現時点の藤沢市における特定健康受診率は約36%。残念にも3人に2人は自分の健康状態を把握しきれていません。
そこで先ず、国民健康保険加入者を対象とした、「健診徹底化作戦」を開始します。
この作戦の核心は、

Tips① 任意ではないこと
② 啓発ではないこと
③ 個人任せではないことです

これを具体化するために、
データを用いて

Tips① 未受診者のリスト化
② 年齢・性別・地域別の分析
③ 過去の受診履歴の把握を徹底します。

そしてそれをベースに、ハガキや電話、訪問などで個別に通知しながら、未受診者にアプローチを繰り返します。
健診受診で地域通貨(藤ペイ:既述)にポイント付与したり、商店街で使えるクーポン券を配布したり、アクションを起こすためのインセンティブを与えても良いでしょう。

「わざわざ行くのが面倒」という人も多いので、「ついでに受けれる」ような仕組み作り。例えば、ショッピングモールでの巡回受診や、駅前・スーパーなどでの簡易検査、子育て世帯向けの託児付き健診(前述)なども、同時に実施すべきと思います。

健康格差は生活習慣の連鎖

健康状態の悪い家庭では、子どもの生活環境や教育機会にも影響が及ぶことは必至です。
つまり次の世代にも同様の格差が引き継がれていく、いわゆる「格差の連鎖」というもの。
家庭生活に直接関与できなければ、学校という日常空間の中に健康行動が自然と身に着く仕組みで、連鎖を断ち切っていかねばなりません。そしてそれを、逆に家庭へと波及させていくことが必要です。

登校から下校までの間に何を組み込んでいくかが決め手ですが、先ず登校時に、その日の子どもたちの体調をチェックすることから始めます。

POINT① 朝食摂取の有無
② 睡眠時間
③ 気分などをチェックシートに書き込みます。

希望者には、別室で牛乳やバナナ、おにぎりなどの簡易な捕食を提供しても良いでしょう。

そして放課後の下校前に、全員で10分程度の軽い運動を実施します。
簡単な筋トレやストレッチ、縄跳び、リズム体操など誰でも参加できるものです。
毎日体を動かすことが当たり前といった感覚を、習慣として身に着けさせることを主眼とします。

また、

Tips① 給食
② 家庭科授業
③ 総合学習

などの時間は、「食の大切さ」について学べる機会です。
したがって給食時には、食べ方の順番や、嚙む回数、食べ残さない品目などにつき、順次意識付けをさせること。
家庭科授業では、食事の構成として「主食・主菜・副菜」の3点を必ずセットする最低限の基準を認識させること。

そして総合学習の時間において、

POINT① 時間がない
② お金がない
③ 知識がない

という条件から、チームごとに最適な食材や調理方法を考案させ、実際に作らせてみること。
ここで重要なことは、家庭に持ち帰って再現できる内容にすることが前提となります。

心の健康の格差にもスポットを当てる

健康格差というと、身体的な問題に目が向きがちですが、それにも増して深刻なのはメンタル面かも知れません。
誰しも悩みや不安を抱えながら生きているとは言え、その悩みが一時的であるケースと、他方では長く尾を引き、やがて孤立し、社会との接点を失っていくケースだって往々にあり得ます。

それは決して本人の弱さではなく、支援に辿り着ける人とそうでない人、このアクセスの差こそが心の健康格差を決定づけるのではないかと考えます。
ただ実際に、

Tips① 困っている人ほど相談に来ない
② 支援が必要な人ほど声を上げることができない

というのも現実です。

そこで、いつでも、どこでも、誰でも、自然に気軽に繋がれる入り口として、「24時間・心のセーフティ・エントランス」を提案します。
これは学校、職場、地域社会など様々な場から上がってくる声に対し、日中からは夜間にかけては精神保健福祉士や公認心理士が対面(もちろん、LINEやチャット、匿名でもOK)で接し、また深夜から早朝にかけては専門的な相談員が電話やオンラインで対応する体制です。
緊急時には、医療や警察とも即時に連携が取れるようにします。

また相談内容は、経済や家庭、就労などの問題とも密接に関係しておりますので、来訪者(相談者)に対しては、必要な支援に繋げられるようなワンストップ化の体制が不可欠でしょう。
以上、心の問題は見えにくく、後回しにされてしまいがちです。

しかし、見過ごせばその影響は極めて大きく、個々人の人生のみならず、社会全体の活力の喪失に直結します。
だからこそ、心の安全網もまた、社会にとっては不可欠な基盤であると言えます。

未来への提案

健康は、我が街の基本【心と体の健康を守る】
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心と体の健康を守る

元衆議院・参議院議員:水戸 まさし

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